Wake Up, Girls!に関して、私が良いと思ったところ

えーまず前提として、ぜひ皆さん

劇場版を見てください

ヤマカンこと山本寛監督はどっちから見ても平気です^^
みたいなことをおっしゃっていましたが残念ながらあれはウソです
ぜひ劇場版を見てください
アニメ1話だけでは伝わらない良さが劇場版には詰まっています
1000円札を道端で落としたと思ってぜひ800ニコポイントの購入してください

ということでやっていきましょう

この作品、Wake Up, Girls!は仙台の小さな芸能事務所が新たに立ち上げたアイドルユニットを舞台にした物語です
劇場版ではこのアイドルユニットWake Up, Girls!の立ち上げからデビューライブまでの顛末が描かれています
その中で当然ですが、それぞれのキャラの個性やバックボーンがそこそこにしっかりと描かれています。このキャラデザみんな顔同じに見えるという声も聞きますが、無名アイドルユニットなんてみんなわりと可愛いけどなんとなく同じに見えると思います。アニメだからこそ差別化をはっきりしろという面もありますが、劇場版を見れば少なくとも全員同じに見えるなんてことは無いと思います
その中でも特に私の印象に残った子を紹介します




まず絶対に外せないのが主人公こと島田真夢(しまだまゆ)です
彼女は、作中で日本一の人気を誇るアイドルユニットを引っ張ってきたリーダー的存在であったが、ある日突然そのユニットを引退し、都落ちしたかのように仙台へやってきたという経歴があります
彼女以外のWake Up, Girls!のメンバーが自主的にオーディションを受けて結成された影で、マネージャーが何度もラブコールを送るも断られるという描写が劇場版では描かれます
まあ、一回何らかの理由があって辞めたのにまたやれっていわれても断るよねそりゃ
しかしそんな彼女も友人がWake Up, Girls!のメンバーとなり、一生懸命レッスンに励む姿や、社長失踪により結成間もなく解散の危機となったことで悔しさに涙を流す様子に過去の自分を重ね、そしてもう一度過去と向き合い、確かに自分は一度夢を諦めてしまった。しかし、決して歌うことや踊ることを嫌いになったわけではない。ただ自分を押し殺していただけであること。そしてそのことを後悔していた。ということに気づきます
それに気づいた彼女は雨の中を走り出します。かつての自分と同じように、今まさに夢を諦めかけている友人のところへ…

といった具合に、劇場版ではWake Up, Girls!結成と同時に真夢が挫折と向き合いもう一度「立ち上がる」姿もしっかりと描写されています。この「立ち上がる」ということこそが、タイトルにもあるように、この作品のキモであると感じます。挫折や苦境に立ち向かう。立ち上がる。その姿を描いていきたいのではないでしょうか。そして私は実際にその姿に心を打たれ、見る前は全員同じ顔に見えてましたが、今では応援したいと思っています。このあたりはアイドルマスター、特に初代などと近いものがあると思いますね

そんな島田真夢の私的ベストシーンはこちら
社長の資金持ち逃げ失踪により、デビューライブをするか否か話し合っているところに、真夢が現れて放つ一言



「諦めちゃ…だめです」
「諦めたら、みんな後悔する…」

一度同じ経験をした彼女だからこそ出る一言であり、きっとこれを聞いていたWake Up, Girls!メンバーの心にも届いたことでしょう。これの後、デビューか解散かで割れていた意見がついに一致します。そして私もちょっとぐっと来てました


さて、話を変えてもう1人紹介したいと思います


菊間夏夜(きくまかや)です
彼女は初登場時、ラーメン屋でバイトをしています。女子高生のバイト先としてはだいぶワイルドですね
その後、雑誌に掲載されていたアイドル募集の広告を見てWake Up, Girls!のオーディションに応募。動機は「今の自分を変えたくて、やって見たいと思いました。それだけです」と、なんともワイルドですね
応募の履歴書も他の子がみんなきっちりバストアップと全身の両方の写真を添付しているのに対し彼女はスピード写真で撮ったようなものを2枚ぺたぺたっと貼っただけ。ワイルドですね
しかし、ユニット最年長の彼女の魅力は別なところにあります
ずばり、最年長らしい視野の広さと精神的支柱たる真の太さです



自分も初心者であることにかわりは無いのに、積極的にメンバーの練習に付き合っているような描写もあります。そしてなにより、劇場版を見た方なら通じるであろう、あのシーンです



先ほどの、真夢が土砂降りの雨の中、事務所にやってきてWake Up, Girls!のメンバーに加わるシーンです
当然真夢はびしょぬれであり、見ててわたしもまあ誰かがタオルを出すだろうと思っていました。またアイマスにたとえて申し訳ないのですが、もしも天海春香がびしょぬれならば、おそらくタオルを差し出すのはプロデューサーか親友の如月千早でしょう
しかし、この場にいた唯一の男性キャラであるマネージャーは1話時点においてもまだまだ何事にも受身であり、広い視野や包容力を持ち合わせているようには思えません。果たして彼の成長はあるのか
閑話休題、ならばこのシーンでタオルを渡すのは誰だったか、それがこの菊間夏夜だったんですね
さらに彼女は、実は真夢がちょくちょく練習の様子を覗いて、自然と足が動いていた、実は無意識では参加したがっていたことを見抜いていました
これには男の私も濡れ濡れ大洪水ですよ

こんな具合に、他のキャラクターも劇場版ではその内面がふんだんに描かれています。たぶん

あくまで私自身の個人的な感想ですが、劇場版を見れば少なくとも全員同じに見えるということは無いと思います。それくらい50分という短い時間ですがしっかりと詰め込んでくれていたと思います。(もうちょっとやってくれてもよかったんじゃないかなぁとは思いますが)
そして、1話だけ見てわけわからんというのも、なんとなく仕方ないかなと思います。何せ、他のアニメで言うとこの最初の3話くらいの最初の盛り上がりを既に終えてしまっていて、アニメ1話は他でいう4話くらいの、新しい展開に入っている時点ですからね
なので、現在放送中のアニメだけ見ればわかるってのは残念ながらヤマカンのウソです。そこは確かです

なので皆さん、ぜひ劇場版をご覧になってください。Wake Up, Girls!の良さがそこにはあります
以上です

では私は鎮守府に帰ります
さようなら