Wake Up, Girls!に関して、私が良いと思ったところ vol.2

これマジ?






ニコニコ動画にてWake Up, Girls!第2話が配信開始となりました
現在ニコニコ動画にて一部有料ですが、劇場版およびテレビ版1話、2話をご覧になることができます。来週以降は有料分がさらに増えてしまうので、ぜひこの機会にまとめてどうぞ

はい、ということでね、やっていきましょう
1話ラストでマネージャーの松田さんが見つけてきた、いかにも怪しいパンチパーマのプロデューサー須藤。彼が持ってきたお仕事がどのようなものだったかが明らかになりました


ああ^~



ああ^~ロリコンになる~
いやいやちょっと待ってよ。これは違う、なんか違うよ。少なくともアイドルの仕事じゃないよ。あれだよ、いわゆるピンクコンパニオンって奴ですよこれは




お前じゃねぇ座ってろ

この作品の監督殿はリアルがどうこうと言っていましたが、これはさすがにどうなんですかね…
確かに売れないアイドルというとドサ回りをしてるイメージはありますが、これは明らかに違法なんじゃないですかね…未成年にやらせていい仕事じゃないと思うんですけど

まあこんなことを考えていたら、当然Wake Up, Girls!の面々もだんだんとその笑顔が曇っていきます。特に、今回はこの子がその思いを強く持ち、第2話のその後の展開のメインに据えられていました

岡本未夕(おかもとみゆ)です
劇場版において、マネージャーの松田にスカウトされWake Up, Girls!に加入した彼女ですが、そのときのやり取りはいかにも頭の悪そうかつ夢見がちな少女そのものでした。身内にちやほやされ、もしかして自分アイドルやれんじゃね?っていうか元々やってみたかったし。という「いかにも」な感じのキャラであることが劇場版で描かれています。しかし、上京資金をためるために足掛けでアイドルしようというのはさすがに甘いというか若干間違ってんじゃないですかね…
マネージャーの松田からも本当に覚悟はあるのか、やっぱりきついやめなんてのは通じないぞ?と念を押されたのに対して「だいじょうぶですよーやめるわけないですよー^^」
こんな調子です。個人的にも、アイドル目指したけどやっぱり辞めたってなる子はこんなんじゃないのかなぁというイメージはあります。あくまでイメージですが

さてそんな彼女ですが、今回の仕事は明らかにおかしい。間違っていると感じ、最後には客を突き飛ばして逃げてしまいます。まあ、アイドルやりにきてるはずなのに王様ゲームでキスはねーよな。完全に違法ですよ
そして、やっぱりアイドル辞めますと立ち去ってしまいました。さてどこに行ってしまったものかと探すわけですが、ここで夏夜と佳乃は未夕から、彼女がかつてメイド喫茶で働いているという話を聞いたことを思い出します
ただ、個人的にですが、ここは松田に思い出してほしかったなぁ…彼は劇場版で未夕をスカウトする際にバイト先のメイド喫茶のチラシを受け取っています。正直ここでこのチラシがキーになり松田が思い出すと思ったんですが、それよりは1話の未夕と夏夜と佳乃の3人のやり取りのほうが優先されてしまいましたね。松田の成長を感じさせるシーンはまだまだお預けのようです


さて、そういうわけで未夕がバイトしているというメイド喫茶にきてみると


いました
真夢らが戻ってくるよう説得を試みますが返事はノー
彼女曰く「覚悟がなかった」
この言葉はすごくいいとおもいました
なんというか、この作品に出てくるキャラクター達は中の人の素人っぽさも含めて非常に応援したい、あるいは庇護欲をそそられるように感じます。未夕はたしかにアホっぽいですが、メイド喫茶でステージに何度も立ち、人前で歌うことには慣れているようで、そのためにレッスンを積んできたWake Up, Girls!の面々から見ても舌を巻く物があるように描写されています
そんな彼女ですが、今回の健康ランドの仕事で、アイドルを続けるならば、嫌なことをしなければならないという覚悟が無かったと気づいたわけですね。ただ気に入らない仕事をする必要があるからではなく、覚悟がなかった。ただ気楽にいられる場所で気持ちよく歌うのが自分には向いているのではないかと。この言葉が後に効いてくるんですよ

ステージが終わると未夕のMCが入ります
そこでギャラリーからこんな言葉が飛んできます「Wake Up, Girls!はどうしたのー?」
これに対して未夕は言葉を詰まらせてしまいます。まあ当然ですね。いってみれば逃げ帰ってきたわけですから
自分には向いてないのかもしれない。もしかしたら辞めるかも。そんな弱気になっている彼女でしたが、「応援している」「この間のライブはすごく良かった」「Wake Up, Girls!はきっとブレイクする!」と、ファンからこんな声援も飛んできます
これに心を動かされた彼女の一言が今回の第2話のキモではないかと思います

「ここのファンの皆はいつも暖かくて… 私、それに励まされてばかりで…」

「でも、今日久々にみんなに会って、改めて思いました」

「今度は私の番」



アイドルというのはつらいこともしなければならないのかもしれない。しかし、アイドル本来の使命は、応援してくれるファンを喜ばせる。夢を与えること。そのためには大なり小なり覚悟を決めなければならない
それはきっとつらいことかもしれない。けれど、自分だってこれまでファンからの声援にはげまされてきた。ならば、今度はそれを自分が返す番。自分ががんばって、かつて自分がそうだったように、誰かを励ますことがしたい。それに気づいたんですね
アニメのタイトル、Wake Up, Girls!にふさわしい、未夕が「立ち上がる」シーンなのではないでしょうか
身近な存在にはげまされ、今度はそれを自分が返す。そのために必要な覚悟があるならば立ち向かうと決める。アホの子だった未夕の成長を思わせるシーンだったと思います




全体として、何もかも現実に近づけるリアルというものはやはりこの作品には無いと思います。あくまでフィクションなわけですから、多少の無茶はあるのはもうこの際目をつぶりましょう
しかし、作品に登場する少女達が成長をするきっかけはきっと彼女らの身近にあるのだと思います。現実でも、人が変わるのはやはり身近なことに起因すると思います。なんか本を読んで人生が変わったとかそういうことはあまり無いのではないでしょうか。やはり人を変えるのは目の前のリアルであると思います。それはけして良いことばかりではないでしょう。何か痛みを伴って自分はこのままでは駄目だと思い自分を変えるということはあると思います。事実劇場版での真夢は過去の挫折、痛みと向き合って自分を変えWake Up, Girls!を動かしました。そして今回の未夕も、形はどうあれ設定された仕事を通じて、自身の甘さを痛感しましたが、身近な存在の声に動かされ、もう一度がんばってみようという覚悟を得ました
そんな少女達の懸命な姿に心を動かされたことは否定しません。素直に、応援したいと思わせられるようなストーリーや表情を今回は見せてくれたと思います

ヤマカンが表現したいリアルというものは果たしてなんなのか、それは私には答えをピタリと当てることは難しいでしょう
しかし、それで考えるのをやめることなく、もう少し私も覚悟を決めてWake Up, Girls!の行く末を見守っていきたいと思います(吐血)

さーて、卒論がんばるぞー()