屍者の帝国を前情報殆ど無しで行ったら頭がぐるぐるになりました

屍者の帝国を見てきました




以下ネタバレ含む感想です。































非常にいい作品でした。
映像、音声ともに丁寧に作られていて、それだけでも劇場に足を運ぶ価値があるとおもいます。特に映像はもうこれだけでも料金の半分くらい元取れる感じです。日本に来たら急に浮世絵みたいな風景になったのはちょっと笑いましたけど。
それよりも大事なのは内容です。

ストーリー自体は正直そこまで複雑ではありませんでした。

世界のカギを握るすごい技術の研究者が主人公であり、そのすごい技術をもっとすごく出来るアイテムがあるらしいので探しに行く。

アイテムのありかを知ってる人を見つけた。

とおもったら、その内容がぶっ飛び過ぎててちょっとドン引き。情報を教えてくれた人も壊してくれって言ってたし、とりあえず見つけて壊すかー。

みつけた。けど目の前にして壊すのがちょっと惜しくなる。

その結果、今回の黒幕(らしき人)にとられる

なんと黒幕(らしき人)はそのアイテムを使って世界ぶっ壊しそう。

仲間「おいどうすんだよお前があの時欲張ったから世界終わるぞ?」

主人公「反省している。俺も男だしやっぱ壊すわ。協力して」

黒幕だと思ってた人は実は噛ませで本当の黒幕がいました。

その人も止める

二人は幸せなキスをして終了。

だいたいこんな感じです。
ここにまぁそれぞれのキャラがもつ、行動の動機やらが絡んでくるものの、大筋はわりと単純なファンタジーと言えると思います。

ただ、この作品はいくつかの有名な作品のオマージュになっています。
登場人物の名前は道具など、随所で「えーっとそれは…」ってなるような言葉が出てきます。
ワトソンやカラマーゾフやシャーロックホームズやフランケンシュタインやノーチラスといろいろ出てきます。
わざわざこういった名前を使う意味や、出典作品の関わりとかを考えだすと初見組は多分その時点で目の前の映像を追いきれなくなります。私も途中まで見ながら考えてましたが途中でやめました。いやいやムリだよ目の前の話に集中したいもん。

ただ、この作品に込められたメッセージとか演出の意図とかを知るあるいは考えられるようになるともっと面白い作品になるのではないでしょうか。
うーん…流石に上のストーリーはちょっと脳直過ぎたかな…もう一回見に…うーん…原作…でも結構改変あるらしいし…うむむ…

結局、フライデーの理論で魂は作れてたのか?
個人的には、作れてはいたけどまだなにか足りないものがあったという感じなんですけどどうなんでしょう。

原作を読んだことのある人の感想を見ると、あーなるほどなーって思いましたが、初めて見る人はあくまでフレーバー程度に思っておくのがいいのではないでしょうか。
これから屍者の帝国を見ようかなっていう人は、むしろ原作よりシャーロック・ホームズカラマーゾフの兄弟フランケンシュタインのざっくりとしたストーリーを知ってると少しだけ内容が味わい深いものになると思います。
ネタバレ記事に初見の人に対するおすすめを書くとかいう矛盾に今気づきましたがもうめんどくさいのでどうでもいいです。

いろいろ書こうと思ってましたがなんかもうよくわかんなくなってきたのでやめます。
原作読んでみようかな…

後、アルペジオの劇場版もおすすめです。
おもしろいですよ

おわり