ミリオンライブ6th福岡公演の感想 ~ロコのプロデューサーである意義について~

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!福岡公演お疲れ様でした。
仙台神戸に引き続き、書きます。ちなみに今回は2日目のみ現地の参加でした。




まあなんといいますか、情報量の洪水のような時間で、脳みそが熱暴走してましたね。
最近気づいたのですが、別にセットリストはわざわざ書かなくてもいいと思うので、早速内容に行きます。ちなみに今回はかなり強火です。書きたいことを思いついたままに書いてるので、伝わるかどうかはあんまり考えてません。

はいじゃあ、よ~いスタート。


・全体的に
福岡公演では、様々なブレイクスルーと成長がメインになっているなと感じました。これまでの公演からできたセットリスト予想を覆すような構成はなかなかに驚きでした。
正直、今更そんなことに気がついたのかと言われてしまえば全くその通りなのですが、今回の公演では様々なアイドルのミリシタにおける成長を見ることができました。
たとえば、夜想令嬢では難しい演目をやりきったことで仲間との絆を深めた所恵美。ジュリアというパートナーに対して気持ちをぶつけ合うことで、それまでのストイックさだけでなく沢山の表現を身につけた最上静香などです。
特に、Catch my dreamはこれまで自分の中では、ゲッサンのストーリーとマッチしすぎていてかなり神聖視されていた部分がありました。最上静香の夢が明確に叶う時にだけ歌っていいものなのだと思っていましたが、今回の公演を通じて本当にちょっとの、アイドルとして少しだけ成長してただ「笑って歌える」ということにたどり着いただけでも別にいいのだなと、納得するとともにこれまでの自分の凝り固まっていた視点を恥じました。


さて、突然ですが、今回は以下の内容がもう長くなりすぎたので、この話に全振りします。

・伴田路子とJelly PoP Beans(以下、JPB)について



私はこのミリオンライブという作品において、伴田路子というキャラを殊更に重要視しています。理由は長く話すこともできますが、簡潔にいうなら「なんとなく気になった」ということで言い表すことも可能なので、今回はそれで済まします。
アイドルマスターという作品を追いかけて行く上で、特に重視するキャラを定めて、ゲーム内の様々なストーリーや公式展開における、そのキャラの立ち位置や成長に思いを巡らせることは、この作品を楽しむ上で大切な要素の1つだとも思っています。
そう言った観点から行くと、今回の福岡公演におけるロコは、正直他のアイドルを担当している人には申し訳ねぇな思うくらい、優遇されていたように感じます。
そもそも、JPBはロコプロデュースによるユニットである、とゲーム内でと明言されています。つまり、今回のJPBパートの内容は頭からお尻まで全てロコが考えている。と受け取ることが可能なわけです。そういう前提で今回のJPBパートを思い返すと、正直ひっくり返るくらいの情報量で感情がボロボロにってました。終わった後の打ち上げでは死ぬほど酒を飲みました。けどまあ、自力でホテルには帰れたので許して。

細かく見ていきましょう
一曲目の「ART NEEDS HEART BEATS」では、歌詞にもあるように、周りの仲間がいることで、より自分らしさを伸ばせることを歌っています。
この歌の前に、ロコは元々(ほとんど?)友達がおらず、またアーティストとしての独特な観点や行動力で、周りを振り回したりプロデューサーによる尻ぬぐいが必要だったりする、割と困ったちゃんであるという前提が存在します。また、彼女自身のアートというものも簡単には周りに理解されず、苦しむことが多いキャラクターです。
そんなロコが、誰かと一緒ならばさらに自分の力を伸ばせる、という気づきを歌うのは明確な彼女の内面的な成長を示しています。
また、この曲に込められた特別な演出として、ロコの早口パートで中村温姫さんがJPBの仲間に対する感謝を言葉にしていました。これに対して、終わった後で共演者の方が驚いたと同時に、その感謝を素直に受け取ってくれいたんですね。
ロコの体現者である温姫さんの語るロコの感謝の言葉を、JPBの仲間の体現者である共演者の方々がきちんと受け取ってくれているという事実。これだけでも、ロコによるプロデュースが周りの仲間に受け入れられているのだなと感じました。この辺は割とマジでボロボロに泣きそうになってました。ロコに仲間ができて、ロコのアートがきちんと理解されて受け止められているわけですよ。もう、死にます。

「I did+I will」では、やはりライティングの演出を欠かすことはできないでしょう。
ロコ以外の3人に赤と青と緑が照らされて、その真ん中にいるロコに白のライトが降りていました。
いわゆる、光の三原色というやつですね。3人の色を受け取ったロコが、その中心として全く別の色を表現することができている。あるいは、ロコがこのユニットのセンターとして、3人の力を借りつつ引っ張って行くことができている。光の三原色という要素を重視すると、JPBというユニットは、ロコを中心としてどんな色でも表現することができる。そういう意図を感じ取ることができる演出でした。
一応事前にそういうのがあるのは知ってたのですが、見た瞬間変な声が出ました。死にました(報告)

そして何より「月曜日のクリームソーダですね。
タップダンス隊を率いて登場したり、それ用に曲がアレンジされていたりと、完全にロコのやりたい放題ながら、前述のART NEEDS HEART BEATSのくだりから、それが正しく伝えられてかつ受け入れられているという事実に、もう殺されそうになってました。
ぶっちゃけこの曲の間はもうほとんど踊り狂ってたので、細かい演出とかは見てませんでした(自白)
なので、今回はこの曲が仮にロコがメインになって作ったと仮定すると、成長したロコがいかに天才かという話をします。

そもそも、「月曜日のクリームソーダ」とはどういう意味だと思いますか?
実は、歌詞中には「月曜日」に「クリームソーダ」を飲む描写はありません。というかむしろ週末の天気がどうだだの、どちらかというと週末への期待感などが中心に書かれています。
つまりなんなんだというと、この曲は少女がちょっと背伸びをして夢や希望を語っている曲になっています。そういう意味ではこの「月曜日のクリームソーダ」とは、わかりやすくいうと「深夜のカップラーメン」と同じようなものだと思ってください。やってはいけないとわかってはいる、けどやっていいんだったらやりたいな~。という、小さな女の子のちょっとしたワガママなんですね。
クリームソーダというお休みの日に楽しむべきものを、月曜日というお仕事や学校に行かなければならない日に楽しむ。といういたずら心や誰もが持っている欲求をストレートに書くのではなく「月曜日のクリームソーダ」と、言うなればリリカルに書き換えているわけです。ロコといえばアートですが、単純なモノづくりだけでなくこういった、文系的な表現力も持ち合わせているわけです。ほとんど反則ですね。

ちなみにまだ終わりません。この曲の歌詞をよく見ると、パートごとに場面がコロコロと変わります。
桃子が歌う「ショートフィルムの子への憧れ」。昴が歌う「女の子としてのワガママ」。この辺はかなり特徴的ですが、どのパートを誰の視点から見るかで結構意味が変わります
キャラとしてもそうですが、一般化した不特定多数の視点に置き換えても同じことができます。
「女の子のわがままやちょっとした憧れ」というものを、小学校くらいの女の子であれば、ちょっとおしゃれな友達や年上の憧れの人を見ながらの曲かもしれません。もう少し年齢が上がれば、やはり切り離せないのが異性への憧れです。明確に最後だけ「あなた」という単語が出てきますが、この「あなた」に誰を置くかでこの曲の意味は大きく変わります。試しにそういう視点でちょっとでいいので歌詞を読んでみてください。

ちなみに、こういう風に角度を変えて見てみようというのは、実は曲の中で明言されています。

「ほんの少しの角度で 可愛さも変わるのです」

安直に行けば、自撮りの角度のことかもしれませんが、それ以外の意味かもしれません。
という感じに、ここまで読んでそうかな?どうかな?と考えてくれたそこのあなた。本当にありがとうございます。
そして、お気づきですか?もうあなたは、ロコから

「ほんの少しの言葉で 魔法かけてあげましょう」

というメッセージを受け取っています。単純に独りよがりなものではなく、ちゃんと聞いている人へのメッセージも忘れない。はい。もう天才ですねこいつマジで。

という具合に、どれだけの意図を組み込んでるのか、想像もできない傑作なんですよこの曲。年齢も趣味も芸への向き合い方もバラバラなJPBの4人が、この変幻自在な曲を歌うのは、やはりなんというかもう、唸るしかないなという感じです。
JPBは結成時点で、その場にいた人に声をかけているような描写でしたが、そういったインスピレーションはやはりロコならではというべきなのかもしれません。
天才は1%のひらめきと云々って言うことがありますが、ここらへんはまさしくロコがロコたる所以なのでしょう。

最後に、今回はロコのキャラクターとしての成長が明確に描かれました。JPBやfruity loveのストーリーでも、同様にロコのブレイクスルーが描かれましたが、こうして改めて形にされるとかなりの衝撃でした。
極端なことを言うと、ロコにはもうプロデューサーは必要ないのではなかろうか?と感じるほど、ぐうの音も出ない時間だったと思います。ロコが仲間と一緒に考えた曲や構成が、きちんと周りに理解されているので、これ以上誰かが手を加える必要がない。また、人間関係というロコ特有の問題も(今回は)解消した上で進めることができている。初期のロコであれば、プロデューサーである自分が手を引いてあげなければならないところを、ロコ一人でできるようになっているわけです。
一応付け加えると、私自身、ロコの完成型はプロデューサーによる先導が必要なくなることだと思っているので、ある意味では正解と言える方向の表現だとおもいます。しかし、それにしたってちょっと受け止めきれないくらいの情報が、短い時間に濁流のようにぶち込まれたので正直混乱したのが本音です。気がついたらロコが独り立ちしていたかのような感覚でしたね本当に。所詮虚構だってのに、なに言ってんだもっと人生に真剣になれって話ですけど(自爆)
ただ、それでも温姫さんが「仲間やプロデューサーがいたからできたことだ」明確に言葉にしてくれたあたりで、ちょっと現実に戻れた感じはします。
これまで1人でやりたいことだけ突っ走っていたロコが、仲間への感謝や仲間の力が必要だとを言葉にできるようになった。と言うくらいにとどめておくのが今回は正解なのかな?と思っています。
なので、別にこれを気にロコのことを見るのはやめるとか、そういう話には全くなりませんが、そのくらい衝撃的な時間だったということだと思ってください。

ちょっとだけ横にそれる話をすると、最近はアイマスを楽しんでいる人の中に、複数の担当を自称する人が増えているように思います。ミリオンライブはキャラクターが多い(それでもシンデレラに比べればマシですが…)ので、一人だけに注力すると、こういった感想を得る機会を見逃してしまうことが増えてしまうのかなとも感じました。
一人の担当に専心するというのは、強めに言い換えれば他に興味が無いということになります。それで自分の担当に出番がないだの何だの言うのは、ちょっとわがままでしょう。であれば、せっかく向こうが用意してくれているものはなるべく美味しくいただくという気構えも、必要なのかもしれませんね。わたしはまあいうてもぬるいオタクなので、他の子にももっと目を向けられるようにちょっとだけ頑張ってみます。多分、その結果としてロコに関してももっと深めていくことができるのかな?とも思っているので。

と、いったかんじで、なんかもうまとまらなくなってきたので一旦この辺にしておきます。
実はEScapeのLOSTでくっそ泣いた話とか夜想令嬢でくっそ泣いた話とかハーモニクスで暴れてた話とか後半のソロパートでハチャメチャになってた話とか、いくつかあるんですけど、ちょっともう長くなりそうなのでまた何かの機会があれば…

かいさん!!!

【追記】
初日に披露したソロ曲がSTEREOPHONIC ISOTONICだったのは、あなたがいないと困るんだよっていうメッセージだったんじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なんできいてないのわたしは!!!!!!!!!!!!!!ばか!!!!!!!!!!!!!!