ミリオンライブの徳川まつりは本当にまつり姫なのか

どうもこんにちは。ぬこもやしです。

さて、本日はスマホアプリゲームのミリオンライブシアターデイズ(以下、ミリシタ)で現在開催中のイベント「プラチナスターシアター~メメント?モメント♪ルルルルル☆~」が結構面白かったので、さっくりと感想やらなんやらをまとめていきます。

以下、読むにあたっての注意は2点です。

①イベントコミュのネタバレを含みます。
②「徳川まつり」というキャラクターに関しての解釈違いが発生する可能性があります。

以上2点、気にしないあるいは何言ってんのかよくわからんという方はこのままお進みください。注意事項の意味が分かってかつ嫌だな…という方は、まあ、これを機にそういうのにも慣れてください。







では、いきましょう。



・プラチナスターシアター~メメント?モメント♪ルルルルル☆~
本当にざっくり概要とお話しのあらすじを紹介すると、ミリシタでは定期的に2016年12月からリリースされていたキャラクターソングCDシリーズである「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD(通称LTF)」の曲を用いて、プラチナスターシアターというイベントを実施しています。

今回のメメント?モメント♪ルルルルル☆もその一つであり、同タイトルの曲を歌うユニットの「タウラス」の3人がメインとなってお話が進行します。
ストーリーは、いつものごとくLTFの曲を使う公演が始動し終了するまでのお話なのですが、その出だしで、メンバーの一人である「徳川まつり(上の画像一番右のキャラ)」が、記憶喪失になるというところからスタートします。
同じくタウラスのメンバーや、劇場に所属するほかのアイドルが、まつりに様々な話をすることで記憶が戻るように奔走するのですが、その甲斐なく公演直前を迎えます。そんな折、またひょんなきっかけでまつりは記憶を取り戻し、記憶をなくしていた期間のことはほとんど覚えていないが、なんとか公演は成功を収めるのでした。


・記憶を失った徳川まつり
文章にすると本当にそれだけなんですよね。まあ、世の中のフィクションは分解しようとすればすべて桃太郎レベルまで分解できるわけですけど。
さて、ただこのイベントコミュの何が面白かったというと、やはり衝撃的だったのが「記憶を失った徳川まつり」というところでしょう。
一応、記憶喪失というのは本当に現実にも起こるらしいですが、今回の徳川まつりは記憶を失うことで、それまで我々に見せていた「お姫様」という側面を丸々失った状態で登場します。
ことあるごとに「姫は姫なのですよ」と、自分自身を「姫」と形容する普段の彼女はどこにもなく、本当に普通の女の子のようにふるまう彼女の様子に驚いた人も少なくないのではないのでしょうか。ただ、「姫としての徳川まつり」と「そうではない素の彼女」の二面性は、徳川まつりというキャラを追いかけてると、時折顔を見せるので、徳川まつりをよく知らないという人ほど、このコミュの衝撃は大きかったでしょう。

ちなみに、今回のイベントコミュはぜひ「音声付き」で見ることを強くお勧めします。
普段のちょっとウザいくらいの甲高い声でややゆっくり目にしゃべる徳川まつりと比べて、記憶を失った彼女はとても落ち着いた雰囲気で、それでいてはっきりといつもより早めの口調でしゃべります。この辺の使い分けは、声優の諏訪彩花さんさすがだなぁ…という感想なので、普段ボイスなしで文字だけ追っかけちゃう人も是非ボイス付きで見てください。
結構驚くと思います。


・記憶喪失(という設定)で見えてくるもの
結局のところ、徳川まつりの記憶喪失騒ぎは一体何だったのでしょうか。
ちなみに、今回のイベント曲であるメメント?モメント♪ルルルルル☆は、記憶喪失になることで世界の見え方や自分自身のとらえ方がまったく変わったものになり、新しい自分が見えてくるかも!?というポジティブな意味がある歌になっています。
これと、今回のイベントコミュを同じ方向にそろえてみると、本当に記憶喪失になった徳川まつりの新しい可能性として「姫ではない徳川まつり」というものを提示してきたのではないか。という考え方ができます。
イベント告知のブログでも、明らかにこれまでの徳川まつりと違った文体で、記憶がない中でも公演成功に向けて進んでいる彼女の様子を捉えることができます。

ちなみに、私は初見では「本当に徳川まつりは記憶喪失をしていて、姫という被り物を失っても、彼女は彼女であり、劇場のだれもが姫だけでなく本当の意味での彼女を受け入れてくれる」というストーリーなんじゃないかな、と思いました。
姫ではない徳川まつり、というのはこれまでプロデューサーしか見たことがなく、時折マシュマロがらみでばれそうにもなっていましたが、気合で乗り切ってきたのが徳川まつりというキャラクターです。
そんな彼女の仮面が、記憶喪失という事態で一気に崩れ落ちてしまったのですが、「今のまつりちゃんも、前のまつりちゃんも同じくらい大好き!」というセリフをミリオンライブのセンターである春日未来が言い放つことで、姫ではない彼女も劇場のみんなに認めてもらえる。
そんなオチだったのかな、と思っています。


・え、本当に記憶喪失だったの?

ただですね、まだこれがわかんないんですよ~。
今回のイベント報酬カードを、ご覧ください。



月明かりの中、物憂げな表情を浮かべ、かすかな明かりに照らされる髪を下した徳川まつり。ただ、その反対側。陰に包まれている髪を自らの手でくるりとひねり、普段の姫のような形にもっていっています。

意味ありげですねぇ~…

今回の記憶喪失は、本当に記憶喪失でも、実は彼女がウソの記憶喪失を演じてても、どっちにしても一応整合性があるような書かれ方をしています。

そこで、「実は記憶喪失というのはうそだった」という視点に立つと、なぜそんなことをしたのか?
という疑問が浮かんできます。

そこでこのカードです。
もちろん、このカードやこれに付随するテキストがまだ私にはわからないので、想像するほかないのですが、もしかしたら「姫というキャラクターを脱いだ時に、自分は自分でいられるか。周りは認めてくれるのか」という疑問が浮かんできたのではないか、というストーリーをこじつけることができます。ちなみにこれはこじつけです。大事なことなので2回言いました。
この話を掘り返しだすと、「なぜ徳川まつりは姫を演じているのか。いやそもそも演技なのか?」という話も引っ張り出さないといけないので、割愛します。
ですが、「姫を演じてるってなんだよ。まつり姫はまつり姫だろ」、と思ったかたにちょっとだけ想像してもらいたいことがあります。
プロデューサーだけに見せる素の彼女がありながら、ファンやほかのアイドルの前では徹底して姫であり続けることは、理由もなしにできることでしょうか…?
姫であろうとする彼女の気持ちの裏を、少しでいいので考えてみると、何か気づきがあるかもしれませんよ。

徳川まつりが記憶喪失を「演じる」可能性は、一応それなりに理があるということだけ確認していただいたところで、閑話休題
仮に彼女が記憶喪失を演じていたとしたら、結局ミリオンライブにおける彼女が何を得るのかというと、さっき話した「記憶があろうとなかろうとまつりちゃんはまつりちゃん」という事実に結局たどり着くのは変わりません。
これが、本当に記憶喪失だった場合はあくまでハプニング的にたまたま確認できたという話だけで終わるのに対し、「徳川まつりが自分の映じている強さに疑問を持ち、それを確かめたくて一芝居うち、その結果この答えにたどり着く」という、徳川まつりというキャラクターが持つ弱さも同時に描きつつ、同じ結論にたどり着けるという、スタートラインはかなりネガティブではありますが、徳川まつりというキャラクターの深みを一段階拡張する意味合いをこのストーリーに持たせることが可能なわけです。

アイドルマスターというゲームにおいては、キャラクターの内面が拡張されて初めて我々のこじつけやプロデュースの楽しみが増えていきます。そう言った面では、徳川まつりというキャラクターは頑張って追いかけてないと内面の拡張が見えにくいキャラクターだっただけに、多くの人が気軽に触れるイベントコミュでこのような掘り下げをしてきた意味は、結構大きいのではないかなと思います。


まあちなみに、まだこのコミュは完結しておらず、イベント終了後のエピローグとカードコミュでこれらの仮説を全部ひっくり返すようなオチがつけられて、ただのおふざけでした~で終わるの可能性もあるですけどね…
そうなったらこの記事はそっと消えます…
序盤に「月刊メー」だの雪歩のUFOネタだのを差し込んできてるので、そうなってもおかしくないジャブはあるんですよね…いやだなぁ…

といったと今回はこの辺でおしまいです。
解散!!