アイドルマスターミリオンライブにアニメ化してほしい

こんにちは。ぬこもやしです。

昨日からアイドルマスターミリオンライブ(以下、ミリオン)の過去ライブ映像の配信が始まりました。



スマートフォンアプリゲームのアイドルマスターミリオンライブシアターデイズ3周年に向けての配信で、どれもおすすめなので興味のある方はどこからでもいいのでぜひご覧ください。

さて、昨日の1stライブ一日目を見た後で知り合いとしばらく話をしていて

結局、アニメ化どうなん…?

という話になったので、私が今思っていることを簡単にまとめていきます。
ちなみに私は今現在は

アニメ化してほしいなぁ

と思っています。
また、この記事は「皆さんにも以下の内容のような行動を求めます」という話ではありません。あくまで「私が今のところこう思っている」ということを言語化しただけです。




・アニメ化本当にしてほしい?
ミリオンは2013年にグリーからソーシャルゲームとして配信が始まり、多くの人の目にとまるようになった(アクティブプレイヤーが増えた)のは、昨日今日と配信される予定の1stライブくらいからだったと記憶しています。逆に言うと、2014年に行われたアイマス合同ライブのころは、コンプガチャ商法に関連したソーシャルゲーム自体への逆風や、そもそもがシンデレラガールズの二番煎じのような新規コンテンツだったこともあり、割と厳しい評判だったと今でも思っています。
それを変えたのが1stライブのころであり、多くの人が興味を持ってくれるようになりました。

界隈の中でもアニメ化の話が出てくるようになったのは、大体3rdライブくらいのころだったでしょうか。シンデレラガールズのアニメ化を見た後で、実際にライブを見た多くの人が「最もいい出来だった」と評する3rdライブのころは、かなり勢いがあり次こそミリオンの出番だろうと疑わない人も多かったのではないでしょうか。

しかし、ある時期からゲーム自体のアクティブプレイヤー数は減少し、細かい流れは省きますが、最終的にソーシャルゲーム版は2018年3月にサービス終了となりました。また、ソーシャルゲーム全盛期も徐々に終わりを迎え、その中でアニメ化などの展開を行うもののその後鳴かず飛ばずというコンテンツを多く見送る中で、「アニメ化=ミリオンの終了」という図式が、頭に出来上がっていった人も少なくなかったと思います。

事実、私も少し前までは、自分の理想としてやってほしいことと、そうはいっても商業的に厳しいよなぁ…という勝手な分析が両立してしまい、アニメ化自体はやってほしくないかも…?と思っていました。


・ミリオンライブのいいところと遊び方
じゃあなんで今はアニメ化してほしいと思ってるんじゃい!?
という話なんですが、これは私がこれまで見てきた、ミリオンのいいところと、それに付随したミリオンの遊び方に関連してきます。

ミリオンのいいところの一つは、なんだかんだ言っても765プロというこれまでアイマスを支えてきたアイドルたちと地続きであるという設定です。これはほかのどんなコンテンツにもない唯一の強みです。
アイドルマスターというコンテンツは、続いているよう続かない。終わりを迎えたようで終わらない。そういうコンテンツです。トップアイドルを目指すといいつつも、実際にトップアイドルになったことを描くとそのキャラのストーリーは終わってしまうので、作品が変わるごとにちょっとずつ設定や物語を変えていき、ある意味ではずっと続けていけるような構成になっています。

そこで、我々サイドに求められる遊び方は「提示されたいくつかの情報を再構成し、自分なりのストーリーをくみ上げること」です。
要するに、ちょっと小難しいごっこ遊びをしましょうということですね。これ自体はアイマスに触る方の多くが勝手にやっていることだと思います。提供されるキャラごとのエピソードをつなぎ合わせて、自分なりのアイドル像を組み立てたり、人によっては勝手に話を作って外向けに発表している人もいますね。
そういう意味では、我々はアイドルマスターの公式供給にすべてをゆだねているわけではないことがわかると思います。もちろん、公式の言うことだけが絶対だという意見もあると思いますが、それは別に他人のごっこ遊び自体を否定しているわけではないと思います。単に、お前のごっこ遊びを俺に押し付けるなという話ですね。

少し話がそれましたが、アイドルマスター「公式からの供給をもとにごっこ遊びをするツール」であり、ミリオンライブはその中でも765プロの地続きという唯一性」を持ち合わせていてかつ「キャラに声を吹き込む人たちは7年以上続けている異能集団」であることが言えます。


・仮にアニメ化するならどんな話?
ようやくここに来らました。長くてすみません。
先にまとめてしまうと、私はミリオンライブのアニメにはやはり「ミリオンライブというコンテンツすべてを貫く軸となるような情報の提供」をしてほしいと思っています。それさえあれば、あとは前述のようにこっちで勝手にごっこ遊びができるからです。

実のところ、ミリオンライブにはいくつかの媒体で確固たるストーリーを展開しているものがいくつかあります。最たる例が、ゲッサンで連載されていたコミカライズ版ですね。
全員ではないにせよ、多数のキャラクターを登場させながら、ミリオンの中心にいる未来、静香、翼の三人を軸にかなりきれいなストーリーをやってくれたため、「これをアニメ化しろ」という声すら聞こえたほどです。
ただ、個人的な感想ですが、ゲッサンミリオンはわりと「スタートアップ」の物語であり、あれ自体に結末を示唆するような情報はあまりなかったと思っています。

私がミリオンライブに出してほしい情報は「結末を迎えるに必要なカギ」の提示です。
誤解のないように言っておくと、別にミリオンライブを終わらせろという話ではありません。ですが、きちんと「ミリオンライブの中の誰か」「トップアイドルという結末(何なら別にトップアイドルではなくてもいいですけど)を迎えるために必要なスイッチ」がきちんと存在していることを描いてほしいなと思っています。
なんだかんだ言っても、アイドルマスターは自分の担当しているキャラの結末を描く遊びです。そのために必要なスイッチだけは、公式から供給されないといつまでたっても終われなくなってしまいますからね。

現在のミリオンライブは、こうした作品の根幹にかかわるような表現ができるだけの準備自体は整っていると思います。作品が続いてきた年数自体もそうですが、過去のCDシリーズやゲーム内のテキストを見ても、声優陣のキャラへの理解は他のコンテンツの追随を許さないレベルになってきていると思います。(もちろん全部が全部いいというわけでもないですが…)
MTGシリーズとか、めちゃくちゃよかったので、あれで生まれたエッセンスをもっと普段のゲームに取り込めればいいのになと思わなくもないですね。


・とはいうものの…
もちろん、上記のような内容で「見る人すべてが納得する内容」は事実上不可能です。それは私もわかっています。
現在登場している39人全員に関して、前述のような内容を描くのは、アニメという媒体ではほぼ無理だというのは、さすがに皆さん感じているところでしょう。だからこそ、「自分が納得できないものが出てくるくらいなら無理にアニメにしないで」という気持ちもわかります。
事実、私が好きなキャラに関しても、仮にアニメ化がされたところで中心人物としてフィーチャーされる可能性はほぼ0です。
ですが、本来アイドルマスターの設定から考えれば、今話した「自分の担当の影が薄い」というのは、ゲーム内でも起こりえる話なんです。トップアイドルという設定上のゴールを迎えるのは一人であり、セレクションに落ちて主役を奪われるというのは、決して起こりえない話ではありません。むしろ、そういった影もきちんと描いてこそのアイドルマスターだと私は思っています。事実、アニメ版アイドルマスターでも美希と春香で役を競い合ってその結果…という話もありましたね。
そこから考えても、仮にミリオンがアニメ化をされて、自分の担当が中心人物として取り扱われなかったとしても、ミリオンのアニメがアイドルマスタミリオンライブという作品全体の中でどんな役割があったのか。という評価軸は別で持ち合わせる覚悟は必要だと思います。

ここだけ切り取られると、なら単なる舞台装置として推しを消化されてもいいのか?という突っかかりができそうですね…
まあ、そういう誤解をされてしまったらそれはもう諦めます。
繰り返しになりますが、仮にミリオンがアニメ化されるとなったときに、もしもあなたがミリオンライブが好きならば、いくつかの覚悟が必要なのは間違いありません。

まず単純に、アニメに付き合ってあげる覚悟。アニメを見て可能な範囲で買い支えて、その感想や思いを広げる人がいないとそもそもご破算です。

それから、自身の担当の扱いに対する覚悟。ただ、これまでも自分の担当がどうしてこんな役回りに…という話自体は何度も出てきた話ではあります。ゲーム内のイベントと、多くの時間とお金がつぎ込まれたうえで我々に届けられるアニメを比べた時に、まったく同じように取り扱えるかどうかはちょっと難しいですが、なんにせよ覚悟は必要ですね。という話です。

そして「アニメ化=終了」という図式を取っ払う覚悟です。ミリオンのアニメ化は終わりの始まりではなく、あくまで作品全体を貫くストーリーの一部であるという認識を持って臨むことが重要です。規模感はこれまでにないもになるので難しい話ではありますが、アニメ化を「最後に打ち上げたどでかい花火」ではなく「全体展開の中の一つに過ぎない」という認識で見ることができれば、きっとその続きを組み立てることができるはずです。


最後に言い訳のようになりますが、アイマスとの付き合い方は人それぞれです。
まじめな方に「俺も同じように覚悟しなきゃ」と余計な負担を強いたり、アイマスをよく知らない人に「アイマスぺーってみんなこんなこと考えてんの?キモ」と思われること、どちらもまあまあ心外です。
あくまで、私はミリオンライブのアニメを見たいと思っていて、その自分なりの理由をまとめているだけです。
ただ、こう言った感情の発信で少しでも誰かが同じようなことを考えて、自分なりのミリオンライブへの向き合い方や、仮にアニメ化がなされるとしたらという気持ちの整理になれば幸いです。


おしまい!!!!解散!!!!!