アイドルマスターミリオンライブが、7年かけて手に入れた光輝く地図の話

どうもこんにちはぬこもやしです。

昨日、ミリオンライブシアターデイズの3周年ニコ生があったので、昼寝したせいで出遅れたのですが途中から見始めました。



ふーん…
Glow mapの13人ライブに、周年衣装のアナザーカラー。はいまぁ、いつも通りですね。

それから…新ユニットですか。はいまぁ、いつも通りですね…



新モード…あぁ、G4U(アイマスおじいちゃん用語)ですねはいはい…
まあ、いいんじゃないですか?
こういうの私もうれしいですよ。はい。




ん…???

ん…????????





えっ?!?!!?!?!!?!?!?





は?!?!!?!!!!!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?





大きな声が出ました!!!!!!(マジ)(100dB)(当社比)(本当に横転した)



※画像はファミ通.com様の記事(https://www.famitsu.com/news/202007/04201668.html)からの引用


ということで、今度こそ本当の本当にアイドルマスターミリオンライブのTVアニメ化が発表されました。
とりあえず

マジでうれしい

です。
過去にいろいろと思うところや、アニメ化に関して言及したこともありますが、やると決まった以上は本当に楽しみです。

で、ここまでが前置きです。アニメ化に関しては今のところ発表されている制作陣だけである程度話をすることもできますが、とりあえず置いておきまして、今日はミリシタ3周年曲「Glow Map」についてです。

・ミリオンライブの周年曲
アイドルマスターミリオンライブは、サービス開始当初から毎年夏前のアニバーサリー期間に合わせて、周年記念曲を新曲として発表してきました。
そのどれもが、ミリオンライブの「らしさ」を詰め込んだ曲になっており、どれが好きかとミリオンライブのファンに聞けば十人十色の答えが返ってくると思います。

そして、今年実装された曲が「Glow Map」です。



当然ですが、アプリゲームのミリオンライブシアターデイズを今初めてもすぐに聞くことができます。
また、ミリシタで実装されている周年曲には、登場するキャラほぼ全員の個別歌い分けが実装されており、だれをどの配置にするかで実質一生かけても聞ききれない組み合わせが存在します。(そもそも全部やろうとする人はいないと思いますが…)
個人的にミリシタのMVでいろいろ組み合わせて面白い周年曲は「UNION!!」です。前述の歌い分けは当然として、キャラ属性ごとのダンスの違いや、再生するたびに抜かれるキャラが変わるランダムカメラなど、仕込まれたギミックの数では段違いの遊び心になっているので、気にしたことがない方はちょっと再生してみてください。
閑話休題、では今回のGlow Mapではどこに注目すべきかというと大きく二つ「歌詞」「歌い方」です。


・「歌詞」に込められたミリオンライブのこれから
アイマスに限らない話ですが、歌の歌詞というのは音楽の構成要素上、軽視した瞬間にその曲は死ぬといってもいいくらい重要なファクターの一つです。
その曲のテーマや、曲を通じてどんなことを伝えたいのか、そういった思いが最もストレートに詰め込むことができるからです。正直言うまでもないですね。

実際聞いてもらうとわかるのですが、この曲は現在聞ける範囲だけで歌詞が大きく二つのパートに分かれています。それぞれ「過去からの後押し」を表すメロ部分と「想像を超えた未来」を表すサビ部分です。
音自体も、サビ前までは音量がぐっと抑えめでやさしい音になっているのに対して、サビでは「思いの花 開くように」という歌詞にぴったりと合うような、歌もバックの音も一気に解放されて大きく外に広がっていくの音になっているのがとても印象的です。

「ミリオンライブが歩んできたこれまで」と「ミリオンライブが歩んでいくこれから」の両方に思いを馳せることができる歌詞になりつつ、これまでになかった(というかなくなった?)要素として、「ミリオンライブ特有の用語」が消えた印象があります。
いままでの周年曲は、これまでの周年曲のタイトルを歌詞に盛り込んだり、「ひゃくまんぱわー」だのなんだのと、いわゆる「ミリオンライブの内輪ネタ」が盛り込まれていました。これ自体は別に絶対にダメという話ではなく、きちんと過去や自分たちの中で共通言語として気持ちを固める要素があったはずです。(実際、突然過去曲の要素が現れたらエモい)

ですが、このやり方は「ミリオンライブまったくの新規」のかたには通用しません。この人たちにはミリオンライブのこれまでなんて知ったことではないからですね。
しかし今回のGlow Mapは誰が聞いても意味が分かる言葉のみで歌詞が構成されており、「初めまして」の人にも届くような歌詞になっています。(これで2番とかに出てきたらこの記事は消えます)
内側で盛り上がるだけではなく、これから明確に「外に向かって打ち出していく」というミリオンライブのこれからが盛り込まれた曲であることがわかるような気がしますね。


・「歌い方」に込められたキャラの新しい思い
先ほど書いた通り、この曲にはほぼ全キャラの歌い分けが実装されています。
ソロモードにすると一曲丸々好きなキャラの歌を聴くこともできます。とりあえず皆さんそれぞれ、自分の担当や好きなキャラのソロは聞いたと思うのですが…

実際、どう思いました?

正直、いくつかのキャラの歌い方を聞いた感想として

すさまじい情報量のメッセージ

が込められてるような気がしました。

例えば、周防桃子のソロを聴いてみてください。
前半と後半で声が全く違います。どちらかというと、後半の歌い方がこれまでの周防桃子に近い印象ですが、「過去」を踏まえた前半パートでここまでやさしく歌い上げる周防桃子に、何のメッセージも感じないというほうが無理ではないでしょうか。

それから、徳川まつりです。
徳川まつりといえば「姫」と「素」の二面性ですが、歌っている彼女からは基本的に「姫」しか感じられません。それがアイドルとしての徳川まつりなので当たり前なのですが。
しかし、Glow mapでは「姫」と「素」が6:4くらいの割合になっています。特にラスサビ前のセリフはほとんど「素」です。(知り合いのくそめんどくさい徳川まつりPに確認済)

これからのミリオンライブを示す周年曲でこういったあきらかな歌い方をされると、果たしてこの先どんな変化が待っているのか楽しみ半分ですが怖さすらもあります。
我々の知っているミリオンライブのアイドルたちが、大きな変化を迎える局面がついにやってきたのか…?というところです。

一方で、歌い方に変化があまりないキャラもいます。

例えばロコです。
彼女の歌い方はGlow Mapにおいて良くも悪くも大きな変化はありません。本当にそのまんまロコです。持ち曲でいろいろな表現を見てきたからなのかもしれませんが、それでも「相変わらずロコだな」という印象でした。
じゃあ、さっきまでとの比較でロコは何も成長や変化がないのか?という話かといわれるとそうではなく、個人的な解釈ですが

劇場の外に出た時に「変化することで思いを伝えるキャラ」「変わらない芯があることが重要なキャラ」の大きく二つに分かれているのではないか?

と感じました。

先ほどの周防桃子は言ってしまえば「変化」することでストーリーが進むキャラの最前線といってもいいです。彼女の背景にあるストーリーや設定を知れば、おそらく10人中10人が彼女には「変化」を求めるはずです。
一方で、ロコのように「どんな局面でも変わらずそのまま」でいることに意味があるキャラクターもいるということです。内部的な成長はあって当然ですが、その成長や変化をかみしめた結果として、それでも「ステージに立つときは変わらずロコでいること」を選択するのがロコの良さだと私は思っています。表現は変わらずとも、その表現の根拠が変わっていて、それが我々に伝わればそれでいい。そういうキャラクターだからです。

皆さんもぜひ、担当のGlow Mapもそうですが、これまでちょっと興味あったかも…と感じていたキャラの歌を聞いてみてください。もしかしたら、何か新しい発見があるかもしれません。
そして何より、これから実際にアニメが始まるまでのおそらく一年以上の時間を、このGlow Mapに込められた想いを背負って進んでいくわけです。ぜひ、見てあげてください。それがミリオンライブ触れている我々に課せられたお仕事だと思います。


といった感じで、ミリシタ3周年記念曲「Glow Map」の話でした。
ミリオンライブ始まったな、と言い続けて早7年ですが、久しぶりの爆弾投下でちょっと感情が迷子になりましたが、ここからまた新たに「ミリオンライブが手に入れた光輝く地図」を手に、行く先を見守っていきたいと思います。

おしまい!解散!