虹ヶ咲学園アニメーション研究会活動報告 その1(後編)

どうもこんばんは。
ぬこもやしです。

前回の続きやっていきましょう。
前編をまだ読んでいない方はそちらもあわせてどうぞ。


スクールアイドル同好会の部室に行くも、目的を果たせなかった侑と歩夢。
あきらめずにせつ菜を探そうとする歩夢に対して、侑はやりたいことを正直に追いかけるのはやっぱり難しいんだな、あきらめムードが漂っています。
たしかに、せつ菜が歌ったCHASE!の歌詞の通りに生きることはとても難しいと私も思います。どれだけ自分に力があると思っていても、年を取れば取るほどやりたいことのほかにやるべきことが増えていき、がんじがらめになっていくものです。
きっとせつ菜も何かしらの理由でスクールアイドルをやめて、同好会も解散になったのだろう。侑はそう感じて学校を後にします。
やりたいことがまだわからない、という侑のセリフの直後に、部活が終わって誰もいなくなった練習場をいくつも移すのはなかなかの哀愁が漂いますね…



二人のおうちの近くにシーンが移りましたが…
いやぁもう…ここからの展開は本当に完璧でしたね…
何が起こるのかといえば、1話のもう一人の主人公である歩夢の気持ちのネタバラシと、メタ的な視点も入れるとスクスタのストーリーとの大きな分岐点の一つです。





「二人で始めようよ」

という歩夢のセリフ。
見ていてマジで大声を出しました。



1話ではせつ菜の歌に火をつけられて走り回るも、うまくいかなくてあきらめてしまう侑の様子が中心でしたが、その裏で実は歩夢の気持ちにも火がついていたことがここで分かります。
事実、せつ菜のステージを見終えた後の歩夢の表情や、朝起きて眠そうにしてる侑の横でこっそりあくびをする様子など、歩夢の心境に変化があったのだなと推察できる細かい演出がいろいろなところで差し込まれています。
しかし、ぎりぎりまで言い出すことができなかった歩夢は、侑があきらめそうになったところで

「動き始めたなら、止めちゃいけない。我慢しちゃいけない」

という、まさしくCHASE!の歌詞から引っ張ってきたような思いの丈を侑にぶつけます。
歩夢が隠してきた思いは、ピンクのかわいい服を着ることは今だって好きで、そんな自分の気持ちに素直になりたい。そう正直に打ち明けます。

「だから、見ててほしい」





いやぁ~~~~~~~~!!!ここ!!!!
ここなんすよ!!!!!!!!

ここで、カバンを放り投げて階段を駆け上がる歩夢。
鞄、というのはきっと、ついさっきまでいた、普段通りの学校での日常のことなんですよ。特に目的もないけど普通に学校に通って、やりたいこともないけどぼちぼち予備校に行って、そして普通にそこいら辺の大学に進学する。という、一般的な学生としての日々を放り出して、歩夢はステージへの階段を駆け上がります
そして、それを見上げる侑というこの構造。ここではっきりと、せつ菜が歌うCHASE!という同じものを見た二人の間で、スクールアイドルとしての道を選んだ歩夢と、それを一番近くで見ている道を選んだ侑という関係がはっきりと描かれます。
そして、スクスタとの分岐点としては、スクスタでは侑が歩夢をスクールアイドルの世界に引っ張っていったのに対して、アニメではどちらかというと歩夢が、ようやく見つけた自分の夢から離れようとする侑を引き留めて、スクールアイドルとそれにかかわる人間としての物語が始まります。
ここは、結果は同じかもしれませんが、大きな違いといえます。



いきなり新曲を歌うなぁ~~~~~!!!!!!えらいぞ~~~~~~~!!!!!
新曲「Dream with You」ですね…
もう、大声ですよこんなん…

歌詞をしっかりと聞いてもらうと、自分の気持ちを隠していた歩夢が、侑がいたから新しい一歩を踏み出せたという、この1話で描かれていたストーリーがそのまま乗っかっていることがわかります。要するに、侑が走り回っている裏で、歩夢がどんなことを感じていたのか。この曲がすべて語ってくれています
歌詞を良く聞いてないなぁ…というかたは、改めてじっくり聞いてみてください。歩夢の人間性や気持ちがすべて詰まっています。完璧です。ここでこの曲は完璧です。文句のつけようがない…



そして出ましたっぁぁあああぁぁぁあぁぁぁああぁぁぁ!!!
1話冒頭でも一瞬顔をだした、お揃いのパスケエェェエエッェェェエェェェエエエス!!!!




最初、店でこれを見た侑は「トキメキが足りない」と評していましたが、ここでようやく「トキメキ」が足りないのはパスケースのほうではなく、自分だったことがわかるわけですね。
新しい夢に気づいて、一緒に歩いていこうといってくれた歩夢が差し出したこのパスケー見て「トキメキが足りない」と侑が感じることはもうないでしょう。
「あの日から世界は、変わり始めたんだ」という冒頭の侑のセリフも、正確には変わったのは世界ではなく、「世界を見る侑の目線」が変わったというわけです。



「今はまだ、勇気も自信も全然だから。これが精いっぱい。私の夢を、一緒に見てくれる?」

お揃いのパスケースを使うことで、ようやく見つけた歩夢(と侑)の夢を、同じ方向にそろえて一緒に歩いて行ってほしい。一緒に進んでほしいというこれはもう…事実上の結婚の申し込みですよ…



「もちろん。いつだって私は、歩夢の隣にいるよ」

大きな声を出してひっくり返りました!!!!!!!

長くなりましたが、こうして、アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の物語が動き出しました。
侑が隣にいるから勇気が出て、自分の気持ちに素直になって、スクールアイドルをやってみたいと言い切った歩夢。そして、その隣で頑張る歩夢の力になることを誓った侑。
二人のいく先は、果たしてどうなるのでしょうか…




そしてんぎぃぃいぃぃいぃぃぃいぃいぃぃぃぃいいいい!!!!
エンディングうううううぅっぅぅぅうぅうぅぅぅぅぅぅぅうううう!!!


もうこれ、生で聞いたら膝から崩れる曲リストに即放り込まれました。
いやたぶん、アニメの最後まで見てからこの曲聞いたらたぶん死にます。

一番いいのは…
ここ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!



それぞれのキャラの様子に、もうすべてが詰まってますね(言い過ぎ)
凛としたすました表情で歩くしずく。
かわいくスキップで弾むかすみ。
走って先頭の二人を追いかけるせつ菜。
傘で遊んでいる愛さん。
後ろの様子を気に掛けるエマ。
そんなエマの顔を見てついていく果林先輩。
なんか眠そうな彼方ちゃん。
顔はボードで隠しても大股開きで楽しそうな気持があふれてる天王寺
侑のほうを振り向く歩夢。
一番最初に雨が上がったことに気づく侑。

もう、これも完璧…どこも本当に完璧…アニヶ咲スタッフ、アニメ制作うまおしかいないんじゃないですかね…

正直、ラブライブのアニメに期待しすぎて痛い目を見たというかちょっと後悔しているところがあるので、実際見るまでは怖かったんですが…
100点満点中10000000000000000点!!!!!
みたいな作品が出てきたので、もうこの先も無限に期待します。次回も楽しみ…楽しみ…

ぶっちゃけ、尺の都合で書かなかった話や、書き忘れ。それから私が気付いていない演出がまだまだ山ほどあります。本当に、単純に言葉で伝えるのではなく演出や絵というアニメだからできることで伝えたいメッセージがたくさん隠れています。
次回以降も、そういったところに着目しつつ、大声を出してひっくり返っていきたいと思います。

以上!!!!
解散!!!!!!
次回の虹ヶ先学園アニメーション研究会の活動は、週末でございます!!1