四月は君の嘘ってアニメくっそ面白い

面白い(確認)

銭湯行きたいのでさっくりと。
あ、一応多少のネタバレあります。
なるべく配慮はするつもりですが。




















何が面白いって。
非常に良質な青春ものであること。

主人公の有馬公生とヒロインの宮園かをりを取り巻く音楽にまつわる苦悩と成長。
有馬公生の友人である澤部椿と渡亮太というキャラの立ち位置も素晴らしい。この二人は音楽の教養は一切ないものの、ストーリーの中でしっかりと絡んでくる。
プロを目指そうという本気の音楽と、一見無関係な中学生の青春が大きな2つの軸になって物語を回している。この構成がほんとうに素晴らしい。

現在19話まで公開されていて、原作の漫画はつい最近完結したらしいのですが、果たしてどうなるのでしょうか。

ここまでを振り返ると、4~5話程度を一つのエピソードの塊として、次から次に展開されていく形になっています。特に1クール目のラスト。公生が亡き母の呪縛と向き合いながら、一人でコンクールに出るエピソードの結末は本当に涙が出てきました。

序盤から様々なところに今後の展開を暗示させる描写や、登場人物の真意を思わせる伏線などが散りばめられているのですが、特に前半の山場であるこのシーンは、これまでのすべてが集約されて、それを主人公が乗り越えるというものでした。
幼い公生に毎日遅くまで厳しくレッスンをして、虐待まがいの教育を施した公生ママの真実が明らかになるシーンは必見です。



個人的に、このアニメは少しでも音楽をかじったことがある方。コンクールなどに出たことがある方には本当にお勧めです。
程度の差はあると思いますが、人生の一端を音楽につぎ込んで、数分の演奏のために何日も何ヶ月もつぎ込んだことのある人ならば、このストーリーは胸に突き刺さると思います。

別に今から音楽家になれとかそんなことを言う気は一切ありません。
この作品もあくまでアニメなので、本気で音楽かを目指す上でどうしても直面する、様々ないかんともしがたい壁などはあまりはっきりと描写はされません。

ですが、長い人生の一部を、ほんの一瞬のためにつぎ込むことの大切さは伝わると思います。
実際にやったことのある人ならば、きっと共感できる内容になっていると思います。

お勧めです。見ていない方は是非どうぞ。

じゃあ私銭湯行くから。