高校別の活躍で振り返る劇場版ガールズアンドパンツァー

すっかりガルパンおじさんとなった私です。
今日も立川に見に行きました。

劇場版ガールズアンドパンツァーでは、主人公である西住みほが通う大洗女子学園の存続をかけて、大学選抜チームと戦うというストーリーであることは先日のブロマガでも書きましたが、やはり劇場作品というだけあって、この試合の情報量が非常に濃密にです。

5回くらいしか見ていない私の視点ですが、参加した各高校ごとにまとめてみたいと思います。


・黒森峰女学園
最強のおねえちゃん西住まほ率いる黒森峰女学園。アニメでは決勝戦で惜しくも大洗女子学園に敗れましたが、所持する戦車や訓練の行き届いた(?)乗員など、まさに強豪校と言うにふさわしいオーラを放っています。
黒森峰から参加した車両はティーガー1両、ティーガーⅡ1両、パンター2両。残念ながらアニメシリーズに出てきた西住殿に助けてもらった人(名前が覚えられず。おぼれ田さんと呼ばれているらしい)が乗っていたパンター2両は、カール自走臼砲の砲撃によって早々に退場してしまいました。
逸見エリカが車長を務めるティーガーⅡは、終盤まで生き残り(実はこれが結構重要なのだが後述する)遊園地後の南正門では陽動部隊を叩く際の先導となり、試合終盤の大学選抜中隊長トリオの1人を撃破するなどの戦果を残します。彼女に関してはそれ以外の、みほ名付けたの作戦名を笑ったらまほに手のひらを返されしょんぼりしたり、まほに頼られると散歩に行く前の子犬のように目を輝かせたりと、それ以外の描写が非常に可愛いのでそこも注目ポイントです。
西住まほが車長を務めるティーガーは、両チーム合わせて60両の内唯一最後まで生き残る言わずもがなのMVP候補です。序盤から終盤まで、随所で中隊長として采配を振るい、大学選抜の隊長にみほとタッグで挑み勝利するなど、この人なしでは大洗の勝利はなかったといえるキャラクターです。
ただ、劇場版のストーリーがあまりにまほに都合がいいため、劇場版の話は西住まほの妄想説が浮上するほどなのはちょっと笑えますね…



聖グロリアーナ女学院
みんな大好き田尻、ではなくダージリン様率いる聖グロリアーナ女学院。試合に参加した車両はチャーチル1両、マチルダ1両、クルセイダー1両。実は参加した車両ほぼすべてが試合の終盤まで生き残っています。特にダージリンが車長を務めるチャーチルは、その身を犠牲にして大学選抜チームが用意したモンスターマシンT28を撃破する金星をあげます。
また、この最後まで生き残るというのも、伝わりにくいですが意外と重要です。戦いにおいて情報はとても重要です。相手がどこにどのくらいいてなにをしようとしているのか。戦車道のルール上これを味方に伝えることが出来るのは試合に参加している戦車のみです。退場してしまえば、相手を撃破することはおろか、眼や耳になることもできなくなってしまいます。そのため、やはり終盤まで生き残った聖グロリアーナは堅実な戦いを得意とする強豪校らしい戦果を上げたといえます。
まぁ、マチルダだけはほとんど活躍という活躍もなく退場しましたけど…数合わせに近かったし多少はね?
あと、ローズヒップちゃんは、言葉遣いから察するにたぶん元ヤンとかそういう人だと思うんですけど。



・サンダース大附属高校
正直一番戦果としてはぱっとしなかったんじゃないですかね…?シャーマン2両とファイアフライ1両での参戦。サンダースも参加した3両ともに終盤まで生き残り、大学選抜の中隊長トリをと3対3の勝負を仕掛けますが、力及ばず退場という結果となってしまいました。ファイアフライがT28撃破のアシストをした以外はそれほど活躍らしい活躍はなかったですかね…?


・継続高校
大洗勝利の影の立役者その1。みんな大好き盗賊もとい継続高校。試合後に何も言わずに去ったのはプラウダから戦車に関してごちゃごちゃ言われるのを避けるためではないかという説は腹抱えて笑いました。詳しくは継続高校のモデルであるフィンランド軍の戦車事情を参照してください。
参加車両はBT-42。序盤の脅威であったカール自走臼砲撃破チーム(どんぐり小隊)の一員でもある。カール自走臼砲を守るパーシング3両を単騎ですべて撃破するという大戦果を上げます。これなくして大洗の勝利は間違いなくなかったでしょう。
ところでこのBT-42って言う戦車は履帯外したほうがはやいんですね…すごいっすねほんと…



アンツィオ高校
大洗勝利の影の立役者その2。ノリと勢いとパスタの国から、二人乗りのカルロ・ヴェローチェに3人で乗ってやってきた我らがドーチェと愉快な仲間たち。
アンツィオに関して特筆すべきは、試合中盤からの遊園地跡での偵察車両としての活躍ぶりです。正門側の欺瞞作戦を見破ったり、迷路内での戦闘をアシストしたり、カモさんチームと協力してパーシングを撃破はしたりと、直接的な戦果こそないものの、MVP級の活躍と言えるでしょう。戦いにおいて重要である、情報に関して一手に担い、様々な場面で活躍したアンツィオ高校には、干し芋パスタを作ってあげるべきでしょう。


知波単学園
戦車の見分けがつかない知波単学園。名前はテレビシリーズでも出ていましたが、キャラとしては初登場の新キャラらしい優遇された活躍の場面が数多く用意されていました。
突撃だけが戦いではなく、様々な戦い方があると学んだ彼女たちもまた、劇場版の中で成長したキャラクターと言えるでしょう。


プラウダ高校
たぶんいちばん泣かされました(報告)。IS、IS-2、KV-2などの車両で参戦(T-34/85は参加してたっけ?ちょっと覚えてないです…)。
ゲストさんか高校の中でもトップクラスの物量を誇り、所有する重戦車を惜しげも無く投入しましたが、序盤の大学選抜の策にはまり、敗走する中でその殆どを失うというまさかの展開に。この際のシーンは多くの方が涙したことでしょう。
ともに参加した仲間を失い、失意に落ち込むカチューシャでしたが、最後には即席中隊を率いてパーシングを数台撃破するという戦果を上げます。さすがジェロニモ!次はどうしますかジェロニモ


各校の活躍をざっくりと振り返りましたが、きちんと各校ある程度の見せ場は用意されていましたね。なかでも、重要キャラである西住まほやカチューシャ、あるいは劇場版の新キャラクターには特に様々な活躍や成長が描かれていました。

大洗女子の各チームに関しては…まぁ、気が向いたら…

ところで、大学選抜チーム視点からこの試合を見ると、まともに活躍したのは隊長者のセンチュリオンと中隊長連中のみなんですよね。どんな策を講じてもギリギリのところで最悪は抜けだしてそのたびにこっちの戦力を削ってくる大洗女子連合は、まさに悪魔の集団だったのではないでしょうか…?