「甲鉄城のカバネリ 序章」を見たので今後の予想をする

甲鉄城のカバネリ序章を見てきました。
序章というとなんか前日譚なのかなと思っていたら普通にこれから放送されるアニメの3話を一挙に見るものでした。

TVアニメを劇場の大スクリーンで見るのは意外とレアなのでもう一回くらい見に行ってもいいかなぁと思っています。

と、いうことでここからは私が見た範囲での感想を書きます。すぐに放送されることではありますがネタバレも含まれます。
ネタバレが苦手な方はブラウザバック推奨です。










では始めます。

まずこのアニメ、スタッフを見ると浮かんでくる作品があります。
ギルティクラウンです。懐かしいですね。個人の好みが入るので、人によって評価が大きく変わる作品ですが、私は好きですよあれ。

さて、今回の甲鉄城のカバネリはどうかというと、ギルクラの現代ファンタジーから打って変わって舞台は産業革命後、おそらく明治くらいの日本です。
突然現れたカバネという不死の怪物。噛まれたものもカバネになるという感染力によってあっという間に世界に広がり、日本では「駅」という城塞都市に閉じこもり、その「駅」の間を行き来する装甲蒸気機関車による物資の融通でなんとか暮らしているという状態です。
主人公の生駒はそんな中で、誰に認められなくとも仲間とともにカバネと闘う手段を考えています。
そして、ある時装甲蒸気機関車に乗って現れた不思議な少女「無名」と出会ったことをきっかけに物語は動きまします。

まあ、この辺は公式見れば書いてあるのでお時間ある方はそっちを読んでください。

正直これだけを見ると、すごい武器と超人パワーでカバネを倒すバトル物という感じですし、予告もわりとそんな感じなんですが、個人的にそういったバトルは物語に緊張感を出すためのフレーバーなのではないかと思います。

というのも、おそらくストーリーの中心は、人間ではなくなってしまったがかろうじて完全にカバネにはならず「カバネリ」となった主人公やヒロインの無名を取り巻く人間模様が中心ではないかと思います。

カバネに噛まれたものの、仲間との調査で得た知識によってカバネになる原因はウイルスであると知っていた生駒はカバネになることを回避します。しかし、普通の人からしたらカバネもカバネリも大差はなく気味の悪い存在です。生駒たちの住んでいた駅がカバネに襲われ、生き残った人間だけで装甲蒸気機関車で逃げることを余儀なくされます。そこで、生駒と無名は追放されそうになります。その場は他のキャラのおかげでどうにかなりますが、疑惑や確執の種は相変わらずくすぶったままであり、おそらく物語の何処かでまた火を吹くことでしょう・

さらに、物語が動き出すにあたってそれまで無名を保護していた同行者や事情を知っていた偉い人達が全て退場してしまいます。そのせいでこれまで人と交わることなく暮らしていたであろう無名と普通の人間との交流が否応なく発生し、カバネの力を持ちカバネを倒すという目的のためにその力を振るうことに疑いをもたない無名の心を追い込む展開も3話の最後に待っています。

こんな感じで、正直このアニメは人間とカバネとカバネリの関わりとその謎を描くアニメなのではないかと思います。


・このアニメの着地点は?
このアニメの着地点は大きく2つ予想されます。一つは生駒が人間に戻ること。もう一つはカバネ発生の謎を解きカバネを全滅させる方法を見つけることです。
このアニメの世界にはカバネの研究をしている機関があることを示唆するセリフがたくさん出てきます。そもそも主人公の生駒もカバネに関して一定の知識を持っています。ただ、謎なのはその知識をどこで得たのかという点です。
特に「ウィルスが脳に到達しなければカバネにならない」と言うのは何らかの実験が必須でしょう。そういった知識をどこで得たのかが一つキーになるかも知れません。また、過去に生駒が住んでいた駅がカバネに襲われた時に生駒の妹が襲われる描写があるのですが、どうにもその回想に関する描写が「生駒による語り」と「フラッシュバック的に挿入される回想」で微妙にに食い違っているようにも見えました。気のせいかもしれないので、もう一回みたいです。
また、最初のカバネがどこから来たのかも謎です。カバネはカバネになったものが噛みつくことで感染する、血液や体液を媒介にするようです。つまり、カバネが世界に広がるには「何らかの別の理由で最初にカバネになったもの」の存在が不可欠です。こういった謎をときカバネを絶滅する方法やカバネを人間に戻す方法を見つけるストーリーになるのではないかと感じました。
単純にすごい強いカバネが現れて倒してやったーハッピエンドー、となるかと言われると正直そんな感じではないような気がします。

ちなみに、最近だと3話まで見るっていうオタクさんが多いですが、3話でありえないくらい気になる引きをされるので、覚悟してください。
一回だけ見た記憶を頼りに書いたのせいでだいぶとっちらかってきたので、この辺にしたいと思います。

3話時点でのアニメとしての出来は非常に高いので、お時間のある方はぜひ大きなスクリーンで見ることをおすすめします。

あーでも、わりとテンポはちょっと独特な感じかもですね。大事なシーンなんだろうけど結構サラッと進んでしまうというか。
序盤がかなり急展開なので尺が少し心配です。

やっぱりもう一回見に行こう。

あ、でもテレビでまたやるしなーどうっすかなー俺もなー。

おわり