Wake Up, Girls!に関して、私が良いと思ったところ vol.9





菊間夏夜というキャラクターがいます
彼女はWake Up, Girls!メンバーの中で最年長であり、ここまでこの作品をご覧になった方ならばおそらく誰もが感じていることがあると思います。彼女はこれまでの作中において様々な場面で重要な役割、台詞、立ち位置を与えられてきました。私個人としては、Wake Up, Girls!と言うグループの精神的な結束は彼女なしでは成り立たなかったと思っています。そのくらいに彼女はWake Up, Girls!の中でも最も「大人」であり落ち着いた客観的な視点を持っています。
そんな夏夜ですが、実は今までこれと言った背景描写はありませんでした。なんかバイトしている子程度だったかな?ちなみに、夏夜がバイトしていたラーメン屋のモデルになったお店はWake Up, Girls!の放送により客が来て経営が立てなおせるようになったそうです。お前ら行き過ぎ問題
閑話休題、今週の第9話でついに夏夜が気仙沼の出身であることが明らかになりました。まあ実は公式のキャラクターページに書いてあるんですけどね。そんなの普通見ないよね。さて、気仙沼と言うと、あの東日本大震災において、実波の出身である石巻同様に大きなダメージを受けた地域です






幼い頃に両親を亡くし、震災によりさらにいろいろな物を奪われた夏夜はその後仙台へと逃げ出し、世話になったおばさんから一度帰ってくるように言われてもなかなか踏ん切りがつかずダラダラと過ごしていた。そんな中Wake Up, Girls!のメンバー応募の広告を見た彼女はなんとなく応募し、なんとなく続けて、飽きたらなんとなくやめればいい。そんな背景があったようです
そう考えると、劇場版で出てきた夏夜の履歴書にもなんとなく納得が行きます。夏夜が適当なのではなく本当にその程度の気持ちしかなかったといことなのかもしれません
いつかのブロマガで書いた気がしましたが夏夜の履歴書だけ写真がクッソ適当なんですよね










比べると一目瞭然ですね
このようになんとなくふらふらと生きてなんとなく活動していた夏夜も、これまでのWake Up, Girls!で体験してきたことにより、人生はなにも楽しいことづくめではない。つらいこと、苦しいこと、大きな何かに立ち向かわなければならないこと。そんな場面もあると言うことを、実は夏夜も小さな頃から知っていが、これまでその事実から逃げていた。しかし、Wake Up, Girls!での活動を通じてそれを思い出し、もう一度気仙沼に戻って過去と向き合いたい。それが、夏夜が今回の合宿を申し出た理由の一つでもあったわけです
がんばりたくてもがんばれない人のために、自分ががんばる。近しい人間を亡くした夏夜だからこその重みのある言葉なのかもしれません
こんな辛い過去を背負いながらも、Wake Up, Girls!の中で精神的支柱であり続けた彼女にぐっと来た方も今回は多かったのではないでしょうか

そしてついに真夢の過去が語られました
まあ要するに白木さんを怒らせてしまった真夢は解雇されたという話でしたね。そのせいで真夢の家族はばらばらになってしまった。自分が好きなことをやりたいと言ったせいで自分の近くの人間を不幸にしてしまった。だから真夢は劇場版でかたくなにアイドルになることを拒んでいたんですね。言われて見ればなるほど納得の内容でした
自分のせいで家族をめちゃくちゃにしてしまったのに、もう一度やりたいとはそう簡単には言えないでしょう。だからこそ、劇場版での彼女の決意はそうとうな物だったのでしょう
また、I-1時代に辛い思いをたくさんしてきた真夢にとって、Wake Up, Girls!での経験は言ってみれば夏夜が忘れていたことの裏面でもあったと思います

辛いことや苦しいとこばかりではない。自分の行く先にはきっと楽しい事だって待っている。夏夜と真夢の独白は表裏一体だからこそ、こうしてこの2人だけの会話にしたのかなと思いました

こうして最後の秘密を共有したWake Up, Girls!のメンバーたち
ここにようやく、本当のWake Up, Girls!が結成された回となりました
あ、菜々美ちゃんも光塚は延期にしました

























ねぇこれで終わると思った?
ねぇねぇ9話は感動したぜで〆ると思った?

そ う は い か ん ざ き

いや、実際前回と比べると作画もかなりレベルが高くストーリーも重要な位置を占めていたので、良い方の回には入ると思います。ただしそれは前後のつながりを無視して9話単体で見た場合の話です
今回の夏夜の話ですが、んー私の記憶が確かならば
そのような伏線はなかった
と思うんですよね。さすがにいくらなんでも思い出したかのように夏夜が被災者であることを持ち出されても唐突過ぎて困ると言いますか。いやしらないし、で終ってしまう様な気がするんですよね

ここまで見てきてやりたいことはわかるんですけど全体に乱暴と言うか雑と言うか、もう少し何とかならなかったの?と言う印象がぬぐえないこの作品ですが、重要な転機となったこの9話でもそれは相変わらずでした
悪くはないんだけど特筆するような良さがないといいますか。結局監督は何をしたかったのか。被災地応援とか言ってたような気もしますけど、それもなんか唐突。このアニメはどこにいこうとしているのか

いよいよ次回からおそらくアイドルの祭典に関わる最後の展開がスタートすると思われますが、真夢に関してはまだ独白が終わっただけでなんも解決していなかったり正直風呂敷たためるの?また劇場版とか言い出さないよね?とかだいぶ心配です


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ラブライブ2期楽しみだなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ