伴田路子は望む未来をつかめるか【 MILLION THE@TER GENERATION 15 Jelly PoP Beans雑感】

THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 15 Jelly PoP Beans買ってきました。
最近シャニマスばっかりやってますけど、アケマスからのロコPなので待ちに待ったやつです。



もう前置きめんどくさいんで、ガンガン行っちゃいますね。

あっ、一応

ネタバレ注意

です

















んじゃいくどー

・あらすじ
那覇くんがロコと昴と歩を過去に飛ばして、桃子を現在に連れてこさせた。
おしまい!!


正直、尺が足りない感じはめちゃめちゃにありましたが、頑張っていろいろ入れてくれてるなぁという感じはあります。
まずそもそも、響がタイムトラベラーという設定にむちゃがありすぎるけど、前世でやってるし多少はね?



劇中劇だということを遠慮なく活かす感じになっているのは+810点。
でも我那覇くんあまりに自分勝手でちょっと引きました。-114514点。


・キャラごとに異なる過去との向き合い方
思い出や過去というのは、往々にして美化されて優しく感じるものです。
特に、今回登場した中で、舞浜歩は飛ばされた過去の時間に居心地の良さを感じて、このまま残ってもいいかな…という言葉を漏らします。
ロコもそれに対して理解は示すものの、残るかどうかということには言葉を濁します。
以前に、このユニットの曲や物語がどんな感じになるかと予想して、まあ物の見事に外したわけですが、いざ聞いてみると、この4人にぴったりのストーリーと言えるのではないでしょうか。
4人共、今この瞬間に何らかの課題を抱えており、それとどう向き合うかというのが命題の組み合わせです。
中には過去に問題を抱えているキャラクターもいますが、一旦それとは切り離して、あくまで優しい思い出という世界にいざ放り投げられた時の反応が、とても生々しく描写されているなと感じました。

その中で、時間を問わず最も強く生きていたのが昴で、たとえどんな場所にいようと、自分は望む自分になるのだという強い意志を口にします。実際のところ、この4人の中だと、何らかの壁にぶつかったときには、彼女こそが最大の動力源としてユニットを動かしていくのではないでしょうか。

・過去に囚われる周防桃子
今回のストーリーとして、さっき書いた「過去のミリオンダラーシアターにロコたちを飛ばして、ピーチ(桃子)を連れてきてもらった」というのが最大のびっくりポイントなのですが、ここは実のところ結構怖い話だなと思いました。

飛ばされた過去のミリオンダラーシアターでは、桃子は売れっ子歌手ではあるもののオーナーの響以外にはほとんど心を許さず、孤独に生きています。
現在のシアターではそこに桃子の姿はありません。もちろん、売れっ子になってどこかで活躍しているという可能性もありますが、ミリオンダラーシアターが落ち目になると同時に、どこかにひっそりと消えてしまったという可能性もあります。このへんは言及されてないので、ご想像におまかせというところでしょう。

ここに、過去に大きな問題を抱える桃子というキャラクターをストレートに描写していると感じました。
子役として活躍したが、その性格が災いして界隈の中で孤立し両親とも離れざるを得なくなってしまった彼女の暗い過去を、過去のみに桃子がいるというストーリーが強烈に暗示しています。なんなら、ストーリー序盤の現在に彼女は存在すらしていないのかもしれません。

そして、それを救うのは、やはりロコであり昴であり歩である。という、桃子の救済も同時に描かれます。
最終的に、桃子は過去から連れ出され、現在のシアターに居場所を得ることになります。過去のみに生きていた桃子と、誰かに連れ出されることで現在にも居場所を得る桃子。彼女がミリオンライブでたどるべきストーリーの一つがこのドラマCDに凝縮されているなと気づいたときは、普通にちょっと泣きました。


・伴田路子は望む未来をつかめるか
タイトルの話ですね。
過去の世界から現在に帰るときに、桃子という異分子を連れたロコたちは一時的に帰るべき道を見失います。
ですが、時間を超えて愛されるアートに最も深く関わるロコが、進むべき道を見つけられる。というのが、まあたぶん泣かせポイントなんでしょう。

まず、ロコ役のロコというのがそもそもこのオチの伏線だったんじゃないでしょうか。
劇中劇で他のキャラクターはだいたい別の名前をもらっているのに対して、ロコだけがロコ役のロコです。(響は事情が違うので一旦除外)
彼女こそが、いつどんな時代のどんな場所においても、自らを見失わずにロコで有り続ける事ができるキャラクターである、というメッセージかなと思いました。もちろん、それが周りに受け入れられるかは別問題ですが…

ただし、彼女一人ではその事実を確信することはできません。ロコは本来彼女が生きる時間においてはその感性を誰からも認められていないところから、彼女の物語は始まります。
今回のストーリーにおいても、ぎりぎりまでどんな道に進むべきか悩みますが、そんな彼女の背中を押すのは、隣りにいる仲間です。
ロコというアイドルのストーリーには理解者が必要、というのは私もつねづね思うところですが、今回はその役に桃子たちが入ってきた形になります。
こうして、誰かに背中を押されたロコは、望む未来を掴み取ります。

なんですが、ここらへんはちょっと解釈違いで、それはプロデューサーの役目じゃないとだめだと思うんですよね…
正直な話をすると、今回の物語は本当に、各キャラクターがミリオンライブの世界においてどんな生き方をしていて、どんな道のりをたどるべきなのかを、かなり明確に描いていると思います。特にロコと桃子は。
個人的な解釈ですが、誰かに背中を押されて自らが望む未来を見つけて、それが世界から認められるようになったロコには、極端な話をするともはやプロデューサーも必要ありません。私が思うに、そのときが彼女の目指すべき「アイドルマスター」にたどり着く瞬間だと思っています。その瞬間までは、彼女の隣で、彼女がどれほど認められなくても、自分だけでもロコの手をとってあげるのがプロデューサーたる自分の役割だと思っているので、今回の話は本当に、勝手に独り立ちされたような感じでした。わりとこの感情をどこにぶつければいいのやらとなりましたが、ただまあ…

あくまで劇中劇だから!!

ということで今回は手を打ちましょう。

けれど、ある意味では公式から「伴田路子は望む未来をつかめる!」と可能性を提示されたとも言えます。
何事も考え方次第ですね。


とりあえずそんな感じですかね。
じゃあぼく、283プロに戻るから…

あと、誰とは言いませんが、歩Pはこれみたら補足お願いします。あの子のことは私全然わからないので…