時代に愛される声優ユニット「everying!」が2ndシングル発売。ところで、everying!の魅力ってなんですか?




「every♥ing!」は、「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン声優オーディション」のファイナリストである、声優の「木戸衣吹」と「山崎エリイ」による声優ユニットです。
2014年6月に結成を発表し、同年1月から放送されていたラジオ番組「木戸衣吹・エリイちゃんのゆめいろ学院 Doki☆Doki参観日」の主題歌である「ゆめいろ学院校歌」を同年10月に発売。一気に世間に存在をアピールし、最近ではメキメキと頭角を現している声優ユニットです。


木戸衣吹



木戸ちゃん、いぶきんぐ、いぶいぶなどの呼び名が多い。
水樹奈々の演技に憧れて声優を志し、2012年から声優としての活動を開始。デビュー作はアマガミSS+ plusのモブキャラ。
個人的には、非常に元気な印象で、だいぶぽやっとしているキャラクターである山崎エリイとは対象的な印象を感じます。
すでに様々なアニメ作品でメインキャラクターを演じ、アイドルマスターミリオンライブでも、作品展開の中心となるキャラクターを担当しているため、劇場アニメの出演経験もあります。
とにかく明るく元気という印象の一方で、実は引っ込み思案でありオーディションの時には様々なことで苦労をした経験もあるという話を聞いたこともあります。正直意外だなと思う反面、そういった自分自身に勝って何かを表現してこその役者でもあるのかなと思います。



山崎エリイ



かわいい(錯乱)
2011年に「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン 次世代声優アーティストオーディション」に参加。グランプリこそ逃すもののファイナリストとしてオーディションを勝ち残りホリプロにスカウトされる。デビュー作は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」。「サムライフラメンコ」で自身初のレギュラー出演を果たし、最近では「ナースウィッチ小麦ちゃんR」でもレギュラー出演中。
とにかくゆるーくふわっとしていて、非常に可愛らしい印象。メゾンドイーコエチャンネルにて隔週水曜日に放送されている「山崎エリイ 星の宮殿」を一度でも聞いていただければ、彼女の人となりはある程度理解していただけると思います。
このぽやっとして放っておけないキャラクターのが見るものの心にぐさっと刺さり、熱狂的なファンが多い印象があります。私自身、初めて喋って踊るところを見た時は「なんだこの可愛い生命体は」となりました。
木戸衣吹と比べると、アニメ関連の露出はまだまだ少なめであり、今後の成長に期待が集まっています。





・「every♥ing!」の魅力はMVにあり?
このたび、every♥ing!のメジャー2ndシングル「Shining Sky」が発売となりました。
2月10日付けのオリコンデイリーランキングは11位となっています。今回はこの「every♥ing!」の魅力に関して、主にMVにフォーカスをあててお話いたします。

これまで、「every♥ing!」の名義で出された曲は、「ゆめいろ学院校歌」、メジャーデビューシングルである「カラフルストーリー」、そして2月10日発売の「Shining Sky」です。
3曲ともに公式からMVが一部公開されていますので、まずは是非ご覧になってください。










かわいいですねぇ…(恍惚)
個人的には、ゆめいろ学院校歌と最新シングルのShining Skyの歌い方を比べると、ただ元気なだけではなく、「疲れてうつむいてるのはもったいない。元気に前を向いて歩き出せば素敵な未来が待っているよ」と、励ましてくれるような、寄り添うような優しい歌声も表現として表せていると思います。
また、特に今の3つのMVの中でおすすめなのは「カラフルストーリー」です。二人が一本どりの映像の中で様々な挑戦を行い最後には一つのカメラに収まる。ストーリーとしては単純ですが、メイキングを含めて非常に破壊力の高い映像になっています。おすすめです。

さて、これらの映像ですが、どれも写真を何枚もつなぎあわせたり、衣装をいくつも入れ替えて一つの映像にしたりと、二人の「見た目」にフォーカスを当てた映像になっています。
まあ正直な話、この二人見た目相当可愛いですよね?ね?こんな可愛い女の子が頑張って歌って踊っているんです。それだけである程度の価値があると思いますし、それだけにとどまらず進化を続け、アーティストとしての完成度も着々と上がっています。
二人の武器をしっかりと把握した上で、それを伸ばす楽曲と映像の構成をしっかりと組んでくれています。とにかく若さとエネルギーにあふれた作品を世に送り出す事で、すこしでも元気に触れる事ができるようにという意図なのかもしれません。これまでのCD展開や歌詞にも様々な意味が込められているようで、聞いていていろいろなことを考えることが出来ます。
とにかくエネルギーに溢れ、見ているだけで元気になれるような可愛い絵で延々と殴り続ける事ができるのが「every♥ing!」というユニットの、現時点での最大の強みではないでしょうか。

最近ではそれに加えて、これまで渋谷を中心に何度も何度も行ってきたイベントの映像が、これまでの思い出の積み重ねとして公開できる量にまでなってきました。いやぁ…ファンとしてはこれまでの軌跡をまとめたものがあればそれはきっと涙不可避…え?ある?もう、そういうものが、公式に?あ…る…?




う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(椅子から転がり落ちる)
39公演、私も一日だけ参加したことがありますが、二人の笑顔にとても癒やされます。会場内の熱気も非常にパワフルで、興味がある方がいけば自然と楽しい気分になることは請け合い、といった雰囲気でした。ぜひ、オタク諸兄には二人に余計な知識をあまり入れ過ぎないようにお願いしたいところです。


はい。ということでね。昨今のアイドル声優という不思議な売り方に正面から堂々と右ストレートをぶち込むことが出来るユニット。それが「every♥ing!」ではないでしょうか。というお話でした。しかもこのユニットのバックに付いてるのがホリプロと言うのがまたすごいですね。どれほど本人に力があっても、売れるためや良い環境に身を置くには様々なつながりが必要です。ホリプロであればそういったバックアップも十分ではないでしょうか。って言ってたら、2ndシングルのカップリング曲の作曲家にMONACA広川恵一さんを起用してきたりと、徐々に鬼に金棒感すら出てきました。

3月には二人の高校卒業記念となる、everying!としては初のワンマンライブも予定されています。東京大阪の2箇所で3日間という、大きな規模のイベントでありながらすでにチケットは完売御礼。ファンの多さやこれからへの期待というものが実感できます。
え?私ですか?もちろんチケット持ってないですよ?行きたいですけど。



・「every♥ing!」の今後は
今後どのような展開が待っているか。これは我々オタクには想像くらいしか出来ないでしょう。しかし、今後everying!がeverying!として生き残っていくために必要なものは、ある程度考えることが出来ます。
まず、前述のとおり、everying!の現状の武器はである「若さ」は、失礼ながらはっきり言わせてもらうと、時間によって失われるものです。また、自分たちがそうであったように、同じような武器を持った若手が今後現れてくることは想像に難くありません。
時間を止めることは出来ませんので、ここは発想を超信地旋回させ、過ぎゆく時間を味方につけることが肝要でしょう。時間とともに積み重ねることが出来る経験を武器にすればいいのです。先ほど貼った「サクライロ」のMV。これはまさにeverying!が積み重ねた時間を武器にして楽曲の魅力を深める、everying!にしか出来ないアピール方法です。もちろん、これが通用するのはノスタルジックになりやすいおじさまや、長く追いかけてきたファンだけなので、あくまでこれはこの戦い方の入り口に過ぎません。これからのアニメ出演や、ライブの開催など、彼女たちにとっての武器を醸成する時間をなるべく多く作っていけることを祈るばかりです。
声優アイドルという売り方は、消費者側にも疑問を持っている人が少なくないのも現状です。おそらく、そう遠くないうちに市場としてのあり方に変革を求められる可能性は高いでしょう。そうなった時に、若さと元気だけで闘うのか、これまでの経験と深めた演技と歌唱の幅も武器にできるのか。この辺りがeverying!というユニットの分岐点になるのではないでしょうか。




という感じで。最近のアニソンシーンを語る上で外せないであろう声優ユニット「every♥ing!」についてでした。
3月のワンマン…予定を調整できてなおかつチケットが手に入るなら行きたいですね…